こんにちは。カウンセラーのSAKIです。
最近よく自己啓発本で見受けられる「ポジティブ思考」という考え方。
今日はそのことについて触れてみたいと思います。
結論から言うと、タイトルにあるように「ポジティブになれなくてもいい」です。
決して、ポジティブ思考を批判するものではないですので・・・。
心理学的に「思考」についてお話をしていきます。
ぜひ最後までお読みいただけると幸いです。
思考はコントロールできるものではない
まず、先にお伝えしたいこと。それは思考はコントロールできないということです。
みなさんも経験あるかと思いますが、「ポジティブに考えよう!」と思っても、何か事が起こった瞬間に自分の思考をコントロールすることはできません。
また、「〜と考えないようにしよう!」と思っていても、そう思っている時点でそれについて考えています。
そして、ポジティブに考えられない自分を「あぁやっぱり自分の性格はネガティブだからダメなんだ」と自己批判してしまうことになります。
じゃあどうしたらいいのか?
それは、「そのような思考が現れた時にどう対処するかを決める」ことです。
思考はコントロールできませんが、そのような思考が現れた時に自分がどう対処するのかは自分の力でコントロールすることができるのです。
そしてこの力を私たちはみんな持っています。
何に「注意」を向けるかが大事
「注意」とはスポットライトのようなものだとイメージしてください。
脳の中にスポットライトがあって、私たちはその向きを普段は意識せずに過ごしています。
そして、脳は危険や脅威を感じたらスポットライトを悪い方向に当てようとします。
しかし、そこで私たちが自分で意図的にスポットライトの向きを変えるのです。
思考を無視するのではなく、どの思考にスポットライトを当てるのかを自分で決めるのです。
そのためには問題が起こったとき、立ち止まって思考を整理し、自分の中に今出てきている思考は偏っていないか(思考バイアス)をチェックしていく訓練が必要です。
このことについてはまた別の機会に詳しくお話ししますね。
今は簡単に自分の思考はコントロールできないけれど、立ち止まって思考を見つめ、他の思考についても考えてみる、そしてどの思考に焦点を当てるのかを自分で決めることができるということを覚えていてください。
「注意」はスキルであり、訓練で磨かれる
自分の意識のどこにスポットライトを当てるのか(「注意」)コントロールすることができれば、日々気分に左右されることがありません。
そして、この力は訓練によって磨くことができます。
今回はこの方法についてお教えします。
①マインドフルネス
今よく話題になっているマインドフルネス。マインドフルネスとは「今ここに心を集中させること」です。これは科学的にもエビデンスがあるものです。
マインドフルネスな状態になるための訓練として「瞑想」はすごく効果的だと言われています。
私も「瞑想」にチャレンジしたことがあるのですが、なかなかやり始めは難しいです。
そこでおすすめなのが、ガイド付きの瞑想です。
YouTubeで「ガイド付き瞑想」と検索すると色々出てきますので、ご自分に合ったものを選んで実践してみるといいかと思います。
②感謝の習慣
感謝をする習慣とは、1日に1回、「感謝していること」を3つ書き出すのです。
「家族が健康でいてくれていること」、「朝飲んだコーヒーが美味しかった」などどんなことでも構いません。
これを続けることで、脳が心を明るくするものに注意を向ける練習になります。
私は夜の手帳タイムのときに1日を振り返って感謝していることを手帳に書き出しています。
手帳を使っていない人は、小さなノートを用意して、「感謝ノート」を作ってもいいかもしれませんね。
いかがでしたか?
無理にポジティブ思考になろうとする必要がないことをお分かりいただけたでしょうか。
ポジティブになろうとするのではなく、まずはありのままの自分の思考に向き合うことが大切です。
そして瞑想や感謝の習慣をすることで、心の筋肉を鍛えているうちに自然と心が安定していきます。
私(カウンセラー SAKI)はくくるカウンセリングルームでカウンセラーをしています。
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