こんにちは。カウンセラーのSAKIです。
今日も幸せに関しての記事です。
みなさんは「ウェルビーイング」という言葉を聞いたことありますか?
ウェルビーイングとはwell(ウェル)とbeing(ビーイング)という単語からできているので直訳すると「良好な状態」ということです。最近は「満たされた状態」と訳されることが多いです。
つまりは幸福な状態とも言えます。(厳密にはウェルビーイング=幸せということではないのですが・・・)
このウェルビーングを高めるために必要な能力、言い換えると幸福になるために必要な能力が「非認知能力」というものです。
なぜ非認知能力がウェルビーイングを高めるのか?と疑問に思った方はこちらのサイトで詳しく説明されていますので参考にしてみてくださいね。
今日は「非認知能力」についてお話ししていきます。
非認知能力とは
「非認知能力」を世界で初めて提唱したのは、2000年にノーベル経済学賞を受賞したジェームス・J・ヘックマンです。
ヘックマンは認知能力と非認知能力を以下のように定義しました。
◎認知能力=IQ、学力、記憶力など学力テストで測定できる能力
◎非認知能力=意志力、あきらめない力、情熱、自尊心、社交性、自制心、協調性などの学力テストでは測れない能力
ヘックマンらは、この認知能力・非認知能力が、賃金や雇用などにどのように影響するかを調べています。
その結果、非認知能力が高い方が年収や学歴は高く、犯罪歴が低いことがわかりました。
非認知能力を高めるための関わり方
非認知能力が大切なことはお分かりいただけたかと思います。
では、どのようにすれば高まるのか。
今回は、大人(親)として子どもにどのように関わればいいのかという視点から解説をしていきます。
参考にした本は「学力テストで測れない非認知能力が子どもを伸ばす」(中山芳一著)です。
①子どもが自分自身と向き合える時間と環境を大切にする
子どもがボーっとしている時間は、子どもが自分自身と対話したり、向き合ったりするために大切な時間です。決して「なにボーッとしてるの!」と邪魔をしないようにしましょう。
よくボーッとしていることが多い子がいますが、それは自分と対話している時間が長いということ。そう考えるとそっと見守りたくなりますね。
②子どもを一人の人格者として捉え、自ら選択や決定ができるための支援をする
これは私も子育てにおいてとても大切にしていることですが、子どもは決して親の所有物ではありません。自分とは別の一人の立派な人間です。そのことを理解し、子どもの意見に耳を傾けることが大切です。また、子どもの「No」にもきちんと向き合い、受け止めてあげることも忘れずに・・・。
③結果や才能、他者との比較ではなく、その子が取り組んできたプロセスに価値をおく
我が家には中学生の息子がいますが、中学生になるとテストの結果の学年順位が出ますよね。
その時に私は「〇〇(息子の友達)はどうだったの?」と聞かないようにしています。また、あまり順番も気にしていません。大事なのは、本人の頑張りがどうだったのかということです。
自分で前回のテスト結果をもとに、自分の弱点を知り、そこを克服するためにどのように取り組んだのか。そのプロセスが何よりも大切だと思います。
④大人の固定的で一面的な捉え方ではなく、柔軟で多様な捉え方をする
私たちは親として「我が子には〇〇ができる子になってほしい」と思う気持ちが少なからずあるかと思います。私も息子や娘に対して「〇〇が上手だから将来〜という仕事もいいんじゃない?」と思ってしまいます。しかし、そのような期待が強すぎると、子どもに隠れている才能に気づかないことが起こってしまいます。親としての期待もわからなくはないですが、期待はほどほどに・・・ということですね。
⑤大人が積極的に楽しさとやさしさと悩ましさを伝える
言葉だけで伝えるのではなく、大人が楽しそうにしたり、優しくしていたりすることが、子どもにとってリアルな体験として学びになります。また、ポジティブなことだけではなく、大人が悩んでいること(弱み)を見せて子どもと共有することも大切です。
これは私もなかなか実践できていません。特に楽しそうにするということ。見せてあげてないなぁ〜と反省しました。
⑥上から目線の「すごいね」「いけません」だけでなく、対等な「ありがとう」や「ごめんね」を伝える
これは②の子どもを一人の人格者として捉えるということとつながってくることですが、つい、大人と子どもの関係は育てる側と育てられる側というように上下関係になりがちです。そうではなく、子供を一人の人格者として捉え対等な関係を作るよう意識することが大切です。
私はというと、なかなか「ごめんね」は言えていない気がします。ついカッとなって怒ってしまった時、「ちょっと感情的になりすぎたね。ごめんね。」と素直に謝れる親になりたいものです。
そういう姿を子どもに見せることで、子どももきっと他者と良い関係が築けるようになりますね。
以上、6つのポイントをお伝えしました。
非認知能力に関する本は色々出版されていますので、気になる方は検索してみてくださいね。
私(カウンセラーSAKI)はくくるカウンセリングルームでカウンセラーとして働いています。
親子関係で悩んでいるという方、子育てに自信がないという方、子どもの不登校など・・・子育てにも悩みはつきものですよね。
一人で抱えず話すことでスッキリして解決の糸口が見つかることもあります。
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