こんにちは。カウンセラーの SAKIです。
今日は「人はなぜ変われないのか」についてお話ししていきます。
このテーマ、悩んでいる方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
私自身、30代後半から「自分を変えたい」と何度も思い、自己啓発本を読んではその中にあるワークに取り掛かってみたり、「こうしたほうがいいよ」ということはとりあえず手当たり次第やってみたりしました。
が・・・続かない、変わらない。の繰り返しでした。
そしてこの終わりのない(もしかしたら始まりもない?)問題に終止符を打つきっかけに出会いました。
それは、「人間はそう簡単に変われないようにできている」ということ。
それを知った時、「な〜んだ。そんなもんなんだ。私がダメっていうわけじゃなかったのね!」と気持ちが楽になりました。
今回読んだ本は、「神メンタル 『心が強い人』の人生は思い通り」(星渉著)です。
興味ある方は本をじっくり読んでいただくとして、今回は「なぜ変われないのか」ということについて解説していきます。
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人が変われない理由:4つの見えない力
①損失回避の法則
この法則を説明するために用いられる例は「コイントス」の例です。
100円玉をコイントスします。
・表が出たら1万円支払う
・裏が出たら1万円もらえる
そう言われたら、あなたはこのゲームに参加しますか?
というものです。
多くの人は、参加を躊躇してしまうそうです。
確率は半分なのに、なぜ躊躇するのか。
それは「損失回避の法則」という心理が働いているからです。
損失回避の法則とは、簡単に言うと「人は、得をすることよりも損をしないことを選ぶ」ということです。
身近な例でお話しすると、例えば今の会社を本当は辞めたいと思っていてもなかなか辞められない。
その心理もこの法則で説明ができます。
「辞めるメリットよりも、辞めることによる損失を重視してしまう」のです。
②保有効果
保有効果とは、「自分が持っているものを実際の価値よりも高く見積もってしまう」という心理現象です。言い換えると、「保有したものを手放すことに抵抗を感じる」ということです。
これは、先述の「損失回避の法則」によって発生する心理事象です。
今の自分を変えたい、そのためには環境を変えることが必要。そうわかっていてもなかなか実行できない背景には「でも・・・今の環境も自分にとってはすごく心地いい」と思い込んでしまうのです。
③サンクコスト
サンクコストとは、「損失が拡大するとわかっていながらもやめられない」という心理です。
わかりやすく言うと「せっかくここまで〇〇したのに、もったいない」という気持ちが働くのです。
例えば、仕事を辞めたいと思っていても、その仕事をするために必要だった資格を得るまでにかけた時間、労力、お金のことを考えると気持ちが進まなくなる、つまりベストな判断ができなくなるのです。
④確証バイアス(偏見)
確証バイアスとは、今まで説明した「損失回避の法則」、「保有効果」、「サンクコスト」などの心理事象が絡み合って起こってくる心理事象です。これまでの過去にとらわれ、判断ができず、最終的には「今の自分が正しい!」という確証(=確かな証拠)を集めだしてそう思い込んでしまいます。
いかがでしたか?
思い当たることがあったでしょうか。
このように無意識に4つの力が働いているから人は変われないのです。
じゃあどうすればいいのか?
理由はシンプルに、この4つの力が働いていることをまずは自覚することだと思います。
「あぁ、今私がこう考えているのは損失回避の法則が働いてるな」と。
何事もそうですが、まずは「自覚すること」。
そして、何より大切なのは「変えたいのに変えられない自分」をそのまま認めてあげることです。
変わるためには、まずは「今の自分を丸ごと受け止める」。それがファーストステップだと思います。
言葉では簡単に聞こえますが、それもなかなか難しいんですけどね。
少しずつ、少しずつ。
自分ができていることに目を向け、自分を褒めてあげましょう!!
私(カウンセラーSAKI)は、くくるカウンセリングルームでカウンセラーとして働いています。
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