【読書記録】極アウトプット/樺沢紫苑

アウトプット

今回はアウトプットに関する読書の記録です。

読んだ本はブログタイトルにもある通り「極アウトプット樺沢紫苑著)」です。

著者は精神科医であり作家でもあり、「日本一アウトプットする精神科医」として活動をしている方です。

この著者の本は何冊かこれまでに読んできましたが、とても簡潔にわかりやすく説明されています。

この本は中学生・高校生向けに書かれている本なので、さらにわかりやすく書かれています。

詳細が気になるかたはぜひ読んでみてくださいね。

アウトプットとは?

アウトプットとは、「自分の思いや考えを形にして相手に伝える」ということです。

そのための方法として「話す」「書く」「行動する」ということが必要になってきます。

このアウトプットには4つの基本法則があります。一つ一つ説明していきますね。

基本法則1:運動性記憶は忘れにくい

インプット型の勉強法としては「教科書を読む」ということがあります。この読んで覚えるということは「意味記憶」に相当し、「覚えにくい」「忘れやすい」という特徴があります。

一方、アウトプット型の勉強法としては「教科書を音読する」「ノートに書いてまとめる」「友達と教えあう」などがあります。この場合は、手や口などの運動神経を使うので、運動性記憶となり、「極めて忘れにくい」という特徴があります。

特に、手の筋肉を使う「書く」作業は運動性記憶を強化するので記憶に残りやすいそうです。

基本法則2:繰り返し使う情報は長期記憶される

ここで、少し人の記憶の仕組みを説明します。まず情報をキャッチしたら脳は海馬にその情報を「仮置き」します。その期間は2〜4週間と言われています。その間に何度も使われた情報はその後、脳の金庫である「側頭葉」へと保存されるという仕組みになっています。

つまり、インプットして2〜4週間の間に「何度も繰り返し使う=アウトプット」することで長期記憶として残されるということです。

基本法則3:インプットとアウトプットに理想は3:7

コロンビア大学の心理学者アーサー・ゲイツ博士が行なった実験では、もっとも記憶に効果の出るインプットとアウトプットの比率は「3:7」だという結果が出ています。しかし、実際には、インプット中心の勉強をしている人が多いそうです。

基本法則4:フィードバックで自己成長が加速

フィードバックとは、アウトプットによって得られた結果を評価し、次のインプットに向けて、「見直し」や「方向修正」を加える作業ということです。


以上がアウトプットの基本法則です。

「インプット→アウトプット→フィードバック→インプット・・・」とこのサイクルを回していくことで、自己成長していくことになります。

アウトプットの方法:「話す」「書く」「行動する」

ここからはアウトプットの方法として「話す」「書く」「行動する」ことについて具体的に説明をしていきます。

話す

本書では「話す」ためのポイントとして12項目あげて説明をしていますが、一言で言うと「練習すること」が一番大事なことです。

人前で話すのが苦手という方は多くいるかと思います。私もその一人です。

しかし、研修の講師などをしなくてはならないこともあり、毎回緊張するわけですが、対策としては「ひたすら練習する」に限ります。

私がやっている方法は大まかに話す内容を決めて枠組みを作り、あとはそれに沿ってひたすら声に出して話す練習をするのです。

私はよく車に乗っている時などにブツブツと練習をしています。最終的には書いてある紙に頼ることなく話せるようになります。

(それでもまだまだ、声が上ずったりしますけど・・・笑)

書く

著者は、インターネットやSNSが隆盛の現代では、テキスト(文字)でやり取りをすることが増えたため、文字を書くというアウトプットの力はますます重要になってくると述べています。

書くことのポイントについては8項目あげて解説されていますが、ここでは私が重要だと思った3つを紹介します。

まず一つ目は「何でも手書きで書き出す」ということです。先ほども述べましたが、「書く」ことが「記憶する」上で最も効果があるということでした。

二つ目は、「体験したらすぐにメモする」ことです。著者がオススメしている方法は「アウトプット用のノートを1冊用意する」という方法です。映画や読書、仕事の打ち合わせなどのメモも全てこのノートに書くそうです。この方法、私も最近から取り入れています。以前は読書は読書、仕事は仕事とそれぞれにノートや手帳を使っていましたが、どこかで繋がってくることがあり、その時にいろんなノートを引っ張り出すのが大変でした。1冊にまとめていれば、このノートだけを見ればOKなのですごく楽です。

三つ目は、「まとめノートを作る」ことです。著者は学生向けに書いているので、授業のノートとは別にまとめノートを作り「このノートを見れば必ず100点が取れる」というノートを作ると説明しています。私の場合、看護の勉強や仕事術に関する勉強など様々な勉強をしていますが、いつもノートをまとめるか、教科書に書き込むかで悩んでいました。ノートをまとめるのは時間がかかるので、教科書に書き込む派だったのですが、この本を読んでポイントなどをまとめるノートを1冊作ってみようかと思いました。

行動する

「行動する」とは、インプットによる「気づき」を得て、「To Do(すべきこと)」がわかったら実際にそれ始め、続けていくことです。行動することについては著者は11項目のポイントをあげていますが、ここでは3つ紹介したいと思います。

一つ目は、「数値化で正しく自己評価する」ということです。「0か100か」ではなく、「20とか50とか80」というようにグラデーション的に評価するのです。このことに関して、私はどちらかというと「0か100か」思考の持ち主です。そのため少しでもできていないことがあると「もうだめだ・・・」という考えになってしまい、アウトプットすることが怖くなってしまいます。そうではなくて、具体的な点数をつけることを意識して今後は取り組んでみようと思います。

二つ目は、「誰かに教える」ことです。人に教えることは、自分の頭の中にある知識を整理し、自分の言葉で伝えることです。そして相手が理解したら、それは自分自身が十分に理解しているという証拠となります。反対に人に説明しようとした時に、うまく伝えられなかったり、相手が理解してくれなかった時は、それはまだ自分自身の中で咀嚼できていないということになります。

三つ目は、「SNSを上手に使う」ことです。今の時代、SNSは私たちの生活に欠かせないコミュニケーションの一つとなっています。ただ、注意するべきことはSNSに振り回されないようにすることです。10分おき、30分おきにスマホをチェックするようではスマホに支配された生活となっています。複数の研究結果で、このようにスマホやSNSの利用時間が長ければ長いほど、私たちの幸福度は下がり、学校の成績(社会人の場合は仕事の効率と置き換えてもいいかもしれません)が下がることを示しているそうです。

しかし、SNSは上手に使えばアウトプットの場として便利で有効と著者は述べています。私も実際に、SNSとしてはインスタグラム、ツイッターを使用しアウトプットしています。また、このようにブログでもアウトプットしています。3つのツールを使っているわけですが、気をつけていることは「いいね」の数は気にしないということです。正直、どのくらいの人に見てもらえたかな?と気になりますが、そればかり気にして何回もチェックするということはしないようにしています。

目的はあくまでも、自分のアウトプットによって、誰かのためになること。今はまだ始めたばかりなので、自分のアウトプットということに重点を置いて続けています。


実際に、意識的にアウトプットをし始めてもうすぐ1ヶ月になりますが、今までとは知識の定着が違うことが明らかにわかります。今までは自分で本を読んで、大事なところを線を引いたり、時々読書ノートをつけたりする程度でした。今はそれをさらに「人に噛み砕いてわかりやすく伝える」ということが加わり、自分の頭の中がすごく整理されています。同時に、「あぁこの部分は理解がまだまだ曖昧だな」というのもはっきりしてきます。

そして、最後に伝えたいことは、著者も述べていますが「アウトプットは楽しい」ということです。

ブログを書くのは大変でもありますが、すごく楽しい勉強という位置付けになりつつあります。

まだまだ初心者ですが、これからも続けていきますので優しく見守っていてくださいね^^

最後に著者の言葉を添えて終わりにしたいと思います。

この激動の時代に、自分の考えを「形」にする能力や、それを人に伝える能力、そして行動する力を磨いた人には、大きなチャンスが訪れるはずです。

アウトプット力は、私たちの「生きる力」になるでしょう。そしてその力があなたの人生を形づくっていくことになります。

樺沢紫苑,極アウトプット,p237,小学舘,2021.

ではまた明日♡

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